内部被ばくの危険性は、外部被ばくの200~600倍? ― 2012-05-07 00:03
こちらに簡単な書き起こしがあります。感謝します。
portirland: 【書き起こし】小出裕章氏・布施純郎氏・中山憲氏などの合同記者会見。2012年5月4日 ニューヨーク
時間がある方は録画をご覧になるのも良いと思います。
ご存知の方も多いかもしれませんが、ECRRによる意見として、内部被ばくの危険性が外部被曝の200倍以上の可能性があるという点、さらに現在の日本では内部被ばくに関する情報がなんらかの形で規制されている、というところが非常に気になりました。
私自信も不勉強で、その数字の真偽はわかりませんが、もしもチェルノブイリ以上の長期間に及べば、生物学的半減期や実効等価線量をきちんと計算すれば、可能性はあるかとも思います。
なにより、現在「放射性物質=セシウム134+セシウム137」の情報しか得られず、実際にはガンマ核種よりも危険性の高いウランやプルトニウム、内部被ばくに特にやっかいなストロンチウム90の測定データがあまりに少ないことが、不安に思います。
私自身はガンマ線スペクトルが欲しい場合はベクミルなどに依頼していますが、幸いアルファ線やベータ線にも感度のある測定器を複数持っていますので、この半年間、疑問に思ったことが、徐々に明らかになってきているようにも思います。
●訂正: カリウム含有量を間違えていますので、以下の情報は一時削除させていただきます。
他の食材と間違え、カリウム40の含有量を60mgとしていましたが、一般的には1800mgが正しいようですので、追って正しい計算結果をお知らせします。
この件は具体的にメーカー名と製品名を出すと万一間違いであった場合、大きな損害を与えますので慎重にならざるを得ませんでした。
しかし、こちらにてベルトールドのLB2045で測定された方がおられましたので、私も参考情報として書き残しておきたいと思います。
測定方法は、PKC-107を用いて説明書通りとし、カリウム40を100gあたり60mgと仮定しました。
1.付属のキュベットでBGを空気と比較=8~17Bq/kg
2.ステンレス容器で震災前の小麦粉同量と比較=9~19Bq/kg
この捉え方が難しいところですが、放射線は確率的に放出されるため、上記の測定時の方法によるとおおよそ68%の確率で、こららの値であった可能性がある、ということです。
このエントリーは不安を煽ったりメーカーを糾弾する目的ではありませんので、多くの製品の中で私がたまたま測定できた1品目についての情報として、参考にしていただきたいと思います。
なお、2012年4月からの厚生労働省による新基準は内部被ばくのみで1mSv/年に基づいた違法なものですが、以下のように発表されています。
一般食品:100Bq/kg
乳児用食品:50Bq/kg
牛乳:50Bq/kg
飲料水:10Bq/kg
PDFはこちらからダウンロードできるようです。
その後、乳業メーカーもある程度の対応を行なっているとは思いますが、ご不安な場合はご連絡ください。
連絡先:放射線測定関係専用アドレス(radiation2katsushika@gmail.com)
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全商用原発停止 ― 2012-05-05 23:03
但し、最後の泊原発はあくまでも予定されていた「定期検査」のための、一時的な停止であり、今も「再稼働」が前提です。
あるいはもしもこのまま廃炉するとしても、すでに生成された「核のゴミ」の問題は、高度な管理が何万年以上も必要になります。
日本だけでなく、世界に降り注いだ放射性物質は今も流れていますし、ゴミや汚泥や焼却灰として集められた膨大な物質にも、放射性物質が含まれる世界になりました。
運転期限を40年に延長、というのは材料工学的にも危険である、との研究も聞いていますので、当然廃炉の計画を建てるべき時期に来たと思いますが、まだ新しい原発は、建設費用などの償還が終わっておらず、業界は大きな経済的損失を受けますし、電源開発促進税法、
特別会計に関する法律、発電用施設周辺地域整備法 、いわゆる電源三法による交付金を基に財政計画を立てていた地元も、大きな経済損失となります。
しかし、果たしてそれらは損失でしょうか?
これから発生する損失は経済的であれ、社会的、人的であれ、そもそも原子力(ツイッターでは何度も書きましたが、英語では原子力も核も、NUCLEARです)を始めて、2011年3月11日に東京電力福島第一発電所が東日本大震災によって、爆発事故(決して爆発的事象などという面倒な表現は不要でしょう)を起こすまでに、それらの損失の元となる利益を先食いしただけではないかと思います。
諸外国に比べて割高な電気料金に加え、税金から支出されてきた交付金などは、すべて加えれば、エネルギー政策総合研究所の飯田哲也氏が試算されたように、原子力発電が決して安いものではなく、見えにくい形で、国民が負担してきたものとも言えるでしょう。
京都大学原子炉実験所の小出裕章助教は奇しくも昨日ニューヨークで講演を行いましたが、40年以上前から、「安全な原子力は存在しない。」、「安全な放射線被曝はありえない。」、「核分裂生成物は何十万年も管理しなければならない。」と、一貫して主張してきました。
私達は騙されてきた、というのは簡単ですが、「騙された人にも責任がある。」というのは、こと原子力については、日常の詐欺犯罪とはレベルが違う国民全体の問題だと、強く思う日でもありました。
こどもの日が、こどもに核の危険を何万年も押し付け始める日、にならないよう、ひとりひとりが死ぬまで勉強していく必要があるでしょう。
決して、否定するつもりはありませんが、デモ行進や抗議の電話だけでは到底これからも様々な動きを止めることはできないかもしれません。
さて、みなさんは自分にできることを何か見つけられたでしょうか。
ほんの小さなことでも、大勢の人が始めれば大きな力になると思いますが、団結だけでは分断工作によって、今もどんどん力を削がれているように思います。
みんな様々な地域・環境・仕事の中で、できることは、ひとりひとり違うはずです。
私もこの機会に、今一度考えたいと思います。
何をやるか、は、ここでは明らかにはしません。
同じことをやってほしいと言うわけでなく、ひとりひとりが自分でできることを見つける過程が重要だと思うからです。
あまり情報過多にならないよう、気をつけながら・・・・
新基準開始となったわけですが。 ― 2012-04-07 04:37
特に「これから販売されるもの」に基準が適用されるわけでないことに、要注意です。
個人的な考え(専門家の方々ですら意見が分かれているので仕方がないのですが)、では、3月までの暫定規制値でも大人には影響の「ほとんど」無いものだったとは思います。
乳幼児や小さなお子さん、あるいは妊婦の方にはやっとまともな基準を元に測定してくれる、と思いたいところです。
問題は特にお子さんや女性には、今後1年、2年以上、「移動」を注意することかもしれません。
食材そのものも狭い日本で移動しますし、農耕地や海流も移動します。
まずはしっかり読んで、頭に入れておきましょう。
どこそこのタケノコが、とか、椎茸やら、淡水魚やら、貝類やら、って話は食べる量からすれば、今となっては大きな問題ではありません。
かといって、摂取し続けるわけにもいきません。
基準が厳しくなったと言っても、飛び抜けて高いものの「すり抜け」には今後も注意を払っていきたいと思います。
なかなか風邪が治らない上に、なにやら老眼が一気に進んだ感じもする中ですが、今後もご一緒に勉強していきましょう。
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食材の放射線スクリーニング、のきっかけ。(予告) ― 2012-03-03 00:35
せめて50~500ベクレル程度の誤差で数値化できないか、計算もしてみましたが、どうも一筋縄ではいかないようです。
手っ取り早いのは、ガンマ核種に限れば、何度か紹介しているベクミルのような検査スペースで測定してみることですが、実際には、アルファ核種やベータ核種も、存在する可能性があります。
校正用線源もいくつか入手しましたので、さらに勉強中ですが、個人で扱えるレベルの線源では非常に放射線量も弱いために、簡単には計算が進まず、数値化はまだしばらく難しいと思います。
現在、あくまでも危険性を避ける、(安全性を確認するという意味と逆になります。)という意味では、ある程度の目処が出てきたように思いますので、もしもご家庭で、自ら調べてみたい場合は、以下の点に注意されれば、ある程度の判断は できるかもしれません。
それでもしも安心できない結果が出た場合には、分析機関に依頼する、というのが良いかと思います。
もちろん、スペクトルのわかる遮蔽付き測定器を用意できるのであれば、それに越したことはありませんが、最も安いものでも(テクノエーピーのTA100Uあたり?)でも遮蔽容器を含めると、30万円近くになりますので、 ここでは、10万円未満で用意できそうなものに限って紹介します。
1)なるべく0.01μSv/h未満の数値の精度(変動)のわかる測定器を用意する。
2)数分から、できれば数時間のタイマーで、カウント数を計数できるもの。
(PKC107、INSPECTOR+、Pripyat・通称プリピャチ、など)
3)各機種ともなるべく20分以上のタイマーモードにして、測定対象に密着させてカウント数を記録する。
(PKC107では5回以上の合計、INSPECTOR+では20分以上、Pripyatでは長時間モード。)
4)対象の測定中に空間線量率が大きく変化がないかどうか、できれば他の機種で確認しておく。
(INSPECTOR+の場合はカウントしつつ線量率表示もできます。)
5)できる限り測定対象と同じ水分含有量、または、近い密度で汚染されていないと思われるものを、バックグラウンドとして測定する。
(プラスチックやタッパーなどの容器に数センチの水を張ったものを測定しても良いです。)
結果の判断;
4)の空間線量率に大きな変化がなければ、5)のバックグラウンドから、3)の測定対象物のカウント数を差し引く。
その差が、概ね、10%以内であれば、まず汚染はないものと考えて良いと思います。(統計手法ではもっと難しいのですがあえて簡素化します。)
もしも10%以上の場合は、できれば、2倍の時間・回数で測定しなおし、同様に差し引きしてみます。
もしもそれでも10%を超える場合は、カリウムの多い食品一覧や、環境放射線データベースなどから、 カリウム40などの天然核種由来分の放射線を差し引きします。
例えば、カリウム40の場合は、1gで、30.3ベクレルとみなします。
(これらは体内に元から存在し、また多量に摂取しても自動的に排出されますので、追加被曝としては考慮しなくてかまいません。)
その上でも、おおむね10%以上、高い結果が得られる場合には、セシウムやヨウ素などのガンマ核種は、ベクミルなどのいわゆる市民測定所で検査できますし、アルファ核種やベータ核種の心配がある場合には、 日本分析センターや、同位体研究所などの専門機関に依頼しましょう。(化学処理が必要ですのでご家庭ではできません。)
(料金はそれぞれ、ホームページでご確認・お問い合わせください。)
少々大急ぎで書きましたので、間違いなどもあるかと思いますのでお気づきの点がありましたら、ご遠慮なくコメントでもメールでも頂ければと思います。
宛先:放射線測定関係専用アドレス(radiation2katsushika@gmail.com)
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91.2℃とは言うものの。 ― 2012-02-13 16:50
専門知識がない中、圧力容器下部ということなので、想像を働かせれば、たしかに、より温度の高い部分が存在する可能性もある。
つまりコアスプレーなり循環冷却系の切換えなり、なんらかの原因で、メルトスルーした燃料の一部が、100℃を超えている可能性はあるかな、とは思います。
但し、一部、再臨界では?との噂については、「臨界」ということは、大規模であれば、それどころでは済まないわけで、逆にごく小規模な臨界は、水を投入している以上、この11ヶ月の間に何度もあった可能性もあるかと思います。
なんだかよくわからない話のようですが、事故現場に最も近い場所のモニタリングで、臨界を示す放射性物質が明らかに検出されていない、との「東電の報告」がありますので、それを信じれば、特に危険が増大しているわけではないと思います。
今はそれよりも、すでに広範囲に降り注いだ物質の行方に注意すべきだと思っています。
本日18時からの東電の会見で、さらに情報があれば、追記したいと思います。
いずれにせよ、放射線量が上昇しなければ問題ないわけですが。
(23:40 追記)
夕方の会見では、多くの質疑応答がありましたが、技術的なこと、特に「ゼーベック効果」を利用した「熱電対」式温度計、が私にはよくわかりませんが、素人ながら調べたところでは、壊れること自体は、不思議ではない、と思いました。
現在、容器内が、実際にどのようになっているのか、確認できない以上、不安が残りますが、多くの温度計の中で、ひとつだけ飛び抜けて温度が頻繁に変動しつつ、高温を示したこと、またその前に抵抗値のチェックを行ったとのことから、 それが原因で素子か配線が断線した可能性が最も高いとも思います。
官邸は、昨年12月にステップ2の完了宣言を出しましたが、そもそも3月の時点で、すでに「冷温停止」はありえない状態になっていたわけですので、今回の温度上昇の件で、危険性が増えたわけではなく、 すでに危険性は継続し続けている点にだけ、注意すべきかと思います。
特にネットも含め、メディア全体が、復興や賠償、あるいは東電の国有化問題など、現場から離れたニュースであふれており、昨年に比べ、私自身も、気が緩んでいるようにも思います。
海産物を始め、食材の汚染は、今年から本格的に始まる可能性がありますし、意外な食材に移行し始める可能性もあります。
文部科学省のモニタリングサイトも、どのような食材に多少の数値が出ているか、時折チェックされれば、傾向がつかめるかと思います。
葛飾区の10倍以上の空間線量の地域も多くあり、たしかに体調の不良を訴える方がおられるようですが、すでに1年近く経過しましたが、今のところ大規模な被曝症状としては認められていません。
だから、安心、とはもちろん言えませんが、東京都内に限れば、今は各自のご家庭に的を絞って注意するのが良いように思います。
また被災地の瓦礫処理も問題になっていますが、東京都が最も高度な集塵機やフィルターを備え、清掃工場などの周囲の保全も行き渡っていますので、そちらも心配していません。
埋立処分を予定している中央防波堤には、以前、仕事で出入りしていたこともあり、心配されているような東京湾の汚染にも完全とは言えないまでも、財政的にも技術的にも、最も秀でているのは東京都と大阪府くらいしか思い当たりません。
大阪勤務時代にも北港・現在の舞洲あたりには出入りしていました。
現在の被災地でそのまま燃やしたり、海洋投棄するわけにもいきませんので、ベストではありませんが、冷静に東京都の説明を見れば、納得できるかと思います。
(島田市については、よくわかりません。)
原発事故現場の原子核工学的な話に気を揉んでも、かえって惑わされることの方が多いように思いますし、さすがに震災前に比べると、常時モニタリングされているポイントが数多くありますので、東電や文科省だけでなく、それらも時折眺めて、 変動をチェックしておくと良いと思います。
東京都健康安全研究センター
茨城県環境放射線監視センター
神奈川県環境放射線モニタリングシステム
千葉県環境生活部大気保全課モニタリングポスト
福島県原子力センター環境放射線推移グラフ
(参考)
ご相談の連絡先:放射線測定関係専用アドレス(radiation2katsushika@gmail.com)
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